山形県尾花沢市の銀山温泉は日本を代表する名泉です。銀山川のほとりには歴史の趣きを感じさせる温泉宿が並んでいます。あたかも大正時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。大正レトロな雰囲気漂う温泉街を楽しみませんか。
本記事の内容
銀山温泉
1 銀山温泉とは?
〇銀山温泉は山形県尾花沢市銀山新畑にあります。
〇江戸時代、この地域は延沢(のべさわ)銀山で栄えていました。
〇銀山の炭鉱労働者が温泉を発見。それが銀山温泉です。
〇大正末期から昭和初期に建てられた木造多層建築の旅館が連なります。
〇橋のそばに立つガス灯の明かりが温泉街を照らし大正ロマンを感じさせます。
〇NHKの連続テレビ小説「おしん」の舞台にもなりました。
〇旅館の戸袋などに鏝絵(こてえ)がデザインされているのが特徴的です。
〇鏝絵(こてえ)とは左官が壁を塗る鏝(こて)で絵を描いたものです。古くは高松古墳、法隆寺の金堂の壁画にあります。
2 銀山温泉の泉質は?
〇無色透明で硫黄のにおいがします。
〇温泉は飲むことができ塩味がします。飲みすぎは控えて下さい。
〇皮膚病や神経症などに対して良い効能があります。
3 銀山温泉へのアクセス
- 車で50分(東北中央自動車道東根北(ひがしねきた)ICから)
東根北ICから県道25号経由で銀山温泉まで34km - 鉄道・バスで55分(新庄駅から)
新庄益からJR山形新幹線で14分、大石田駅下車、大石田駅から市内バスで約40分、銀山温泉下車
4 おすすめの旅館は?:能登屋旅館(のとやりょかん)
〇おすすめは能登屋旅館です。Googleマップの口コミでも5段階評価中4.6(2021年7月時点)で銀山温泉の中で最高の評価となっています。
〇お風呂は、男女の内風呂、空いていれば予約なしで貸し切りで入れる洞窟風呂、予約が必要な展望風呂があります。
〇洞窟風呂は旅館開業当時(明治25年)からあるお風呂で宿泊者は貸切風呂としても利用できます。
〇露天風呂からは白銀の滝を見ることができます。お風呂までは100段以上の階段を上がる必要がありますが着いてからのお風呂は最高です。冬時期は利用できないので注意してください。
〇料理では尾花沢牛や鴨などの地元産の食材を使ったものが楽しめます。川魚料理も出ます。好きな人にはたまりません。
〇アクセスは公共交通機関でも来ることができますが車で来るのがおすすめです。
能登屋旅館(のとやりょかん)基本情報
- 所在地 山形県尾花沢市銀山446
- アクセス JR大石田駅から「銀山はながさ号」銀山温泉行きで、終点下車、徒歩8分
- 送迎 あり(予約時に要確認)
- 駐車場 無料
- 料金の目安 1泊2食付き19,590円~
- チェックイン14時
- チェックアウト10時30分
- 外来入浴 不可
5 その他主要旅館の紹介
〇銀山温泉にある旅館は国の有形文化財に指定されているところもあります。
〇旅館名の横に〇をしているのは外来入浴可能な旅館です。
・滝と蕎麦の宿 瀧見館(たきとそばのやどたきみかん)〇
・古勢起屋別館(こせきやべっかん)〇
・伝統の宿 古山閣(でんとうのやどこざんかく)
・旅館 永澤平八(りょかんながさわへいはち)
・仙峡の宿 銀山荘(せんきょうのやど ぎんざんそう)〇
6 おすすめの散策場所は?
・着物や袴のレンタル「あいらすげーな」
・ガス灯に照らされる街並みを見ながら足湯「和楽足湯(わらしゆ)」
・山形名物板そばも食べられる「そば処 滝見館」
・白銀公園にある滝「白銀の滝(しろがねのたき)」
・三角形の湯船が特徴の「共同浴場しろがね湯」
7 おすすめのおみやげなどは?
・名物カリーパン「はいからさん通り」
・創業約100年の老舗豆腐店「野川とうふや」
・地元のそば粉を使ったスイーツを「伊豆の華(いずのはな)」
・おしんのこけしが買える「伊豆こけし工房」
8 注意点は?
・能登屋旅館は人気があるので旅館の予約がなかなか取れません。
・一方で所々閉館している旅館や、工事中断している温泉などがあります。
・アクセスが不便です。基本は車がベター。
・旅館料理は川魚が出るので苦手な人は注意を。
・観光する場所はそんなにありません。大正レトロの雰囲気をゆっくりと感じる場所です。
・外国人観光客が結構多いところです(コロナ禍でなければ)。
・ガス灯がいい雰囲気を出してくれていますが、そのガス灯に引き寄せられた虫が隙間から部屋の中に入ってきてしまうことがあります。虫嫌いの方は要注意です。
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