命をつなぐ花 — アスクレピアス(トウワタ)(7月16日誕生花)

 


🦋命をつなぐ花 — アスクレピアス(トウワタ)

🌺花のプロフィール

アスクレピアスはキョウチクトウ科の多年草で、英語では“Milkweed(ミルクウィード)”と呼ばれます。鮮やかな赤やオレンジの花を房状に咲かせるこの花は、夏の庭に生命力を添えてくれる存在です。

  • 開花時期:初夏〜秋

  • 原産地:北アメリカ

  • 学名:Asclepias curassavica

  • 別名:トウワタ(唐綿)、血花草

🐛自然のめぐみと共生

この花の最大の魅力は、オオカバマダラ(モナークバタフライ)との密接な関係。幼虫の食草として、アスクレピアスは蝶の命のサイクルを支えています。毒性を持つ成分が捕食者から身を守りながら、蝶にとっては安全な棲み家となるのです。

まるで、「美しさの陰にある強さ」が描かれているかのようです。

📜名前に宿る物語

ギリシャ神話の医神アスクレピオスにちなんで命名されたこの花。神は死者をも蘇らせる力を持っていたと言われ、その神聖な名が花に託されたことに深い意味が感じられます。命と再生、希望の象徴としてこの花が庭に咲く姿は、静かな祈りにも似ているようです。

✨詩的な一節

鮮やかな血のように咲く花は 命を育み、空へ還る道を描く 風が香りを運ぶたびに 蝶たちは記憶を舞わせる

🌿育て方のヒント

  • 日当たりと水はけの良い場所に植えましょう。

  • 種からも育てやすく、初心者にもおすすめ。

  • 毒性があるため、ペットや小さな子供には注意を。