ウイキョウの花言葉と香る日々
繊細なレースのように咲く黄金色の花に、夏の光が舞い降りる。
ウイキョウ(茴香)は、地中海地方原産のセリ科の多年草。細く切り込まれた葉と、パラソルのように広がる黄色い小花が特徴です。その香りは甘くスパイシーで、どこか懐かしさを感じさせる優しさがあります。
花の姿と季節のうつろい
6月から8月にかけて咲くウイキョウの花は、草丈1メートルを越えるほどの堂々とした立ち姿。まるで黄金色の星々が空に浮かんでいるかのように、広がりのある姿が印象的です。
花言葉
ウイキョウの花言葉は「賞賛」「勇気」「精神の強さ」。ハーブとしての効能からも、外側の繊細さに反して内なる力を秘めた存在として、古代より大切にされてきました。
香りと効能
花も葉も種も香るウイキョウは、香辛料や薬用ハーブとしても有名。健胃作用、口臭予防、リラックス効果など、多くの効能があるとされています。花が咲いた後の種子、いわゆるフェンネルシードは、世界各国の料理やお茶に利用されています。
私たちの暮らしとともに
野に咲く花のように見えて、じつは人の暮らしに深く根ざしているウイキョウ。自然のリズムに寄り添いながら、心と体にそっと寄り添う存在です。