Excel VBAによる日付フォーマットの選択

Excel VBAによる日付フォーマットの選択

 ExcelのVBAを使用して、ユーザーが和暦と西暦のどちらで日付を表示するかを選択できるようにする方法を紹介します。このコードは、ユーザーが入力ボックスを通じて日付のフォーマットを選択し、その選択に基づいてA列の日付をB列にフォーマットされた形で出力するマクロです。


### コード

Sub FormatDatesWithChoice()
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim dateValue As Date
    Dim formattedDate As String
    Dim choice As String
    
    ' 和暦か西暦かを選択
    choice = InputBox("和暦で出力する場合は '和暦'、西暦で出力する場合は '西暦' と入力してください。")
    
    ' A列の最終行を取得
    lastRow = Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    
    ' A列の各セルを処理
    For i = 1 To lastRow
        dateValue = Cells(i, 1).Value
        
        ' 選択に基づいてフォーマット
        If choice = "和暦" Then
            formattedDate = Format(dateValue, "ggge年m月d日")
        ElseIf choice = "西暦" Then
            formattedDate = Format(dateValue, "yyyy年m月d日")
        Else
            MsgBox "無効な入力です。処理を終了します。"
            Exit Sub
        End If
        
        ' B列に出力
        Cells(i, 2).Value = formattedDate
    Next i
End Sub

### コードの概要

- `Dim`ステートメントは、使用する変数を宣言します。

- `InputBox`関数は、ユーザーに和暦か西暦かを選択させるためのダイアログボックスを表示します。

- `Cells`と`Rows.Count`を使用してA列の最終行を見つけます。

- `For`ループは、A列の各セルを処理し、選択に基づいて日付をフォーマットします。

- `If`ステートメントは、ユーザーの選択に応じて条件分岐を行います。

- `MsgBox`は、無効な入力があった場合にメッセージボックスを表示します。


### コードの動作

1. ユーザーがマクロを実行すると、`InputBox`が表示され、「和暦」または「西暦」と入力するよう求められます。

2. ユーザーが選択を入力し、`OK`をクリックすると、マクロはA列の最終行を検出します。

3. A列の各セルに対して、`For`ループが開始されます。

4. ループ内で、`If`ステートメントはユーザーの選択を評価し、適切なフォーマットを適用します。

5. フォーマットされた日付はB列に出力されます。

6. 無効な入力があると、`MsgBox`が表示され、マクロは終了します。


 このコードは、ユーザーが日付の表示方法を柔軟に選択できるようにするための簡単な例です。VBAを使用することで、Excelのデータ処理をよりカスタマイズし、効率化することができます。このようなマクロは、日報やレポートなど、日付のフォーマットが重要な文書を扱う際に特に便利です。