エクセルマクロの解説: 「CalculateAndFill」サブルーチン

 


エクセルマクロの解説: 「CalculateAndFill」サブルーチン

目的

 このマクロは、指定された範囲のセルに対して計算を行い、結果を別の列に表示するものです。具体的には、2行目から最終行までの各セルの値を1.1倍にして、隣接する列に表示します。

コード

Sub CalculateAndFill() Dim i As Long Dim lastRow As Long ' 最終行を取得 lastRow = ActiveSheet.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row ' 2行目から最終行までのセルを処理 For i = 2 To lastRow ActiveSheet.Cells(i, 2).Value = ActiveSheet.Cells(i, 1).Value * 1.1 Next i End Sub


コードの解説

  1. サブルーチンの定義

    Sub CalculateAndFill()
    
    • Sub キーワードでサブルーチンを定義しています。サブルーチン名は「CalculateAndFill」です。
  2. 変数の宣言

    Dim i As Long
    Dim lastRow As Long
    
    • ilastRow という2つの変数を宣言しています。i はループカウンターとして使用され、lastRow は最終行の行番号を格納します。
  3. 最終行の取得

    lastRow = ActiveSheet.Cells(Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    
    • Cells(Rows.Count, 1) は、列A(1列目)の最終行を表します。
    • End(xlUp) は、最終行から上方向に移動して最初の非空セルを探すメソッドです。
    • Row プロパティは、セルの行番号を取得します。これにより、最終行の行番号が lastRow に代入されます。
  4. セルの計算と値の設定

    For i = 2 To lastRow
        ActiveSheet.Cells(i, 2).Value = ActiveSheet.Cells(i, 1).Value * 1.1
    Next i
    
    • For ループで2行目から最終行までの各行を処理します。
    • Cells(i, 2) は、i行目の2列目のセルを表します。ここに計算結果を設定します。
    • Cells(i, 1) は、i行目の1列目のセルを表します。ここから値を取得して計算します。

使い方

  1. エクセルファイルを開きます。
  2. Alt + F11 キーを押してVBAエディタを開きます。
  3. 新しいモジュールを挿入し、上記のコードを貼り付けます。
  4. マクロを実行すると、2行目から最終行までのセルが処理され、計算結果が表示されます。

このマクロを使って、朝露のようにさわやかな計算を行いましょう!